サ行-作曲家別-音楽 : イマージュ

イマージュ

¥ 2,630

  1. イタリア協奏曲ヘ長調BWV971
  2. インヴェンション第1番ハ長調BWV772
  3. インヴェンション第8番ヘ長調BWV779
  4. フランス組曲第2番ハ短調BWV813
  5. 平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番ハ長調BWV846~前奏曲とフーガ
  6. ゴールドベルク変奏曲BWV988~主題:アリア~第5変奏
  7. シンフォニア第11番ト短調BWV797
  8. シンフォニア第15番ロ短調BWV801
  9. パルティータ第1番変ロ長調BWV825
  10. 平均律クラヴィーア曲集第2巻第14番嬰ヘ短調BWV883~前奏曲とフーガ
  11. トッカータ ト短調BWV915

   「1枚目にはバッハ、2枚目にはそれ以外」という明快さ。聴く側にとっては便利な編集方針だ。そのときの気分によってどちらを選ぶかがすんなり決められる。バッハ篇は変化があって親しみやすい「イタリア協奏曲」から。きびきびとした第1楽章、内省的な第2楽章、スピード感あふれる第3楽章。じれったくなるような遅いテンポでポツポツ弾かれる第2楽章でグールドのユニークさはすでに明らかだ。しかし、彼の弾くバッハでテンポやアーティキュレーション以上に興味深いのは、その後に続く曲を聴き進めるうちにはっきりと感じられるようになっていく独特の音色。ペダリングやタッチの工夫、楽器の改造やレコーディング技術の駆使によってグールドが追い求めたのは、軽く、すっきりとして、ちょっと鼻にかかったようなところのあるニュアンス豊かな音色だった。グランドピアノの豊麗で丸々とした響きが、繊細な彼には少々でしゃばりに思えたのかもしれない。音色でいえば、2枚目に入っているシベリウスのソナチネも注目に値する。薄くもやがかかったようにぼやっとした残響感。夜露の残る山野に響く狩りのホルンのような音色をピアノから引き出したかったのだろう。大バッハの息子カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの作品も2枚目。偉大な父親に比べれば聴かれることの少ない作曲家ではあるが、ここに収録された「ヴュルテンブルク・ソナタ第1番」は多くの人に好まれそうな曲だ。ムード・オーケストラのレパートリーに入ってもよさそう。(松本泰樹)

すごく楽しめる - グールドはバッハしか聴いたことがなかったので、買ってみたのですが、正解でした。CD2(非バッハ)が特に楽しめました。世界の膨大な音楽作品の一番素敵な部分に次々といざなってくれるような、とてもセンスの良い選曲です。私が一番気に入ったのは、ワーグナーのマイスタージンガーのピアノ版。ワーグナーをこよなく愛したグールドが、ピアノ曲がないのを嘆き、自身でピアノ用に編曲したそうです。オケの仰々しい演奏とは一味違う、さわやかでファンタジックな演奏を聴くと、「あー、ピアノってなんて美しいんだろうー」と悦に入ってしまいます。夫はこれを聴いて、「お茶目な感じだね」と言ってました。ビゼーのピアノ曲、ギボンズの曲も初めて聴きました。きれいです。。

GOOD -  とても良い選曲だと思います。 が、音質が悪いというか、他のCDの同じ演奏と比べると、音が少しこもっています(高音域が特に)。 しかし、気になるほど悪くない。何よりも選曲が良いということを強調しておきます(演奏については言うまでもありません)。 もし、グールド入門によいCDは、と聞かれれば、間違いなくこの盤をおすすめします。 CDについている写真もよい感じでした。

選曲よし -  演奏について今更私が新しく書ける事はありません。 バッハの選曲が私にはぴったり来ますね。 ワーグナーといふ作曲家は、あまり聴かなかったのですが、この演奏を聴いて、この作曲家のどこを聴けばいいのか見当がつくようになりました。 それにしてもすごい人です。

グールドのバッハ以外の曲の演奏への誘いとしてDISC2は好企画 - グールドといえばバッハという評価があまりにも定着しているので、ではバッハ以外の演奏は何を聴いたらよいか、迷う人もいるのではないかと思います。そういう人への格好の誘いとしてDISC2はぴったりの好企画です。グールドのバッハ演奏のベスト盤としては他に「リトル・バッハ・ブック」という本作のDISC1と甲乙つけ難いアルバムがありますが、私の知る限り、グールドのバッハ以外の演奏を選りすぐったものは本作のDISC2しかなく、貴重と言えるでしょう。これを聴けば、グールドによるギボンズ、ハイドン、ベートーベン、ワーグナーの演奏をもっと聴きたくなること確実です。私が選ぶとすれば、ブラームスは間奏曲、ベートーベンは田園第一楽章になりますが、本作の選曲も決して悪いわけではありません。そして本作をさらに魅力的にしているのが、他のレビュアーも言及されている、グールドの筆跡も含めた豪華なブックレットの存在。彼の笑い顔を含めた写真等は、丁寧な解説とともに、愛すべき人間グールドの素顔に接する素敵な縁となるでしょう。

聴覚も視覚も満たされるCD - ベスト盤の名にふさわしい選曲。単に収録年の順に並べたのでなく、また、評判の演奏のみを網羅したのでもない。グールド入門にうってつけではあるが、聴きこんだファンにも満足がいくはず。そして、厚手のブックレットにたっぷりと収められた印象的な写真の数々。表紙込34ページの大半が写真ページ!目と耳との双方からグールドを堪能することのできる稀有のCDとしてお薦めしたい。




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